パレットへ荷物を積む際は、できるだけ多く載せるだけでなく、輸送中や荷役時に荷崩れしない状態へ整えることが重要です。
反対に、荷物の大きさや重量に合わない積み方をすると、段ボールの変形やオーバーハング、荷崩れにつながりかねません。
具体的に、パレットの積み方にはブロック積みや交互列積み、レンガ積み、ピンホール積みなど複数のパターンがあります。
荷物の寸法や強度、輸送条件を確認し、適切な積み方を選ぶことが大切です。
本記事では、パレットの代表的な積み方や特徴、荷崩れを防ぐためのポイントについて解説します。
パレットの積み方には複数のパターンがある

パレットの積み方には、ブロック積み・交互列積み・レンガ積み・スプリット積み・ピンホール積みなどがあります。
どの方法が適しているかは、段ボールの縦横寸法や重量、強度、パレットの大きさなどによって異なるものです。
また、積載効率だけを優先すると荷崩れやオーバーハングにつながる場合があります。
はじめに、パレットの積み方の種類について解説します。
ブロック積み
ブロック積みは、すべての荷物を同じ方向へそろえ、上下の段でも同じ位置に重ねていく方法です。
平積みや棒積みとも呼ばれ、積み付け方法が単純なため、作業しやすい点が特徴です。
また、段ボールの角が上下でそろうため、垂直方向の荷重を受けやすい積み方でもあります。
一方、段同士がかみ合わないため横方向の力には比較的弱く、輸送中の振動などでずれるケースも少なくありません。
その際は必要に応じて、ストレッチフィルムなどで固定してください。
交互列積み
交互列積みは、ブロック積みの配置を1段ごとに90度変えながら積み上げる方法です。
上下の段が互いにかみ合うため、ブロック積みより横方向の力に強く、荷崩れを抑えやすい点が特徴です。
一方、90度向きを変えた際にパレットへ同じ形で収まらない荷物には適用しにくい場合があります。
そのため、段ボールの縦横寸法とパレットのサイズを事前に確認し、外周からはみ出さないか検討することが大切です。
レンガ積み
レンガ積みは、1段の中で荷物の縦向きと横向きを組み合わせ、つぎの段では配置を180度変えて積む方法です。
上下の段が互い違いになるため横方向の力に対して安定しやすく、荷崩れを抑えやすい特徴があります。
また、外側から各荷物を確認しやすいため、検品を行う現場にも適しています。
ただし、段ボールの寸法によってはパレット上に隙間が生じることもあるため、積載効率とのバランスを確認してください。
スプリット積み
スプリット積みは、レンガ積みを行った際、荷物の寸法によって荷物同士の間に隙間ができる積み方です。
レンガ積みの際に、荷物の形状や寸法によって荷物同士の間に隙間が生じる積み方をスプリット積みと呼びます。
また、隙間があることで荷物の配置によっては通気性を確保できますが、荷物同士の接触面が少なくなり、安定性や積載効率に影響する場合もあります。
そのため、輸送条件に応じて固定方法を組み合わせることが大切です。
ピンホール積み
ピンホール積みは、荷物の縦横を組み合わせて風車状に配置し、中央部分に空間を設ける積み方です。
風車形積み付けとも呼ばれ、正方形のパレットへ長方形の荷物を積む際などに使用されます。
また、積み付ける際は、各段で荷物の配列方向を逆にしながら重ねていく方法が用いられます。
なお、荷物の寸法によってパレットへ収めやすくなる一方、中央に空間ができるため、積載効率や荷物の強度も確認して採用することが重要です。
荷崩れしにくいパレットの積み方

荷崩れを防ぐには、積み付けパターンだけでなく、荷物の重量や重心、パレットとの位置関係まで確認する必要があります。
また、混載する場合は軽い荷物の上へ重い荷物を載せず、重量物や長尺物では重心位置への配慮が必要です。
ここからは、荷崩れしにくいパレットの積み方について解説します。
重い荷物を下段へ積む
重量の異なる荷物を同じパレットへ積む場合は、基本的に重い荷物を下側へ配置してください。
軽い段ボールの上へ重量物を積むと、下段がつぶれて積載面が傾き、荷崩れにつながる可能性があります。
また、重量物を片側だけへ集めると重心が偏り、フォークリフトで搬送する際にも不安定になります。
そのため、異なる重量の荷物を混載する場合は、軽い物の上に重い荷物を載せず、重量物の重心位置にも配慮して積み付けることが大切です。
パレット全体へ荷重を分散する
荷物はパレットの一部分へ集中させず、積載面全体へできるだけ均等に配置することが重要です。
左右で重量差が大きい状態では重心が偏り、フォークリフトによる搬送やトラック輸送時の揺れで荷物が傾きやすくなります。
また、段ボールの高さが揃っていない場合は、上段を安定して積めないことがあります。
そのため、積載数量だけを見るのではなく、完成した荷姿の高さや重量バランスまで確認してください。
特に混載する場合は、重量と形状の両方を踏まえて配置を決める必要があります。
パレットの積み方を最適化するなら「バンニングマスター」

パレットへの積み付けでは、荷物のサイズや重量、パレット寸法などに応じて適切な積み方を選ぶ必要があります。しかし、荷物の種類が多い場合は、積載効率だけでなく、重量バランスや荷崩れのしにくさまで考慮しながら配置を検討するのは簡単ではありません。
積付シミュレーションシステム「バンニングマスター」を活用すれば、荷物のサイズ・重量・数量などの条件をもとに、パレットへの積み付け方法を自動計算できます。積み付け結果は3Dで確認できるため、実際に作業を始める前に荷物の配置や空きスペースを確認できます。
- パレットへの積み付けを自動計算:荷物のサイズや数量に応じた積み付けパターンをシミュレーションできます。
- 重量バランスを考慮した積み付け:貨物の重量バランスや作業効率などの条件を加味して、積み付け方法を計算できます。
- 積み付け結果を3Dで確認:荷物の配置や空きスペースを事前に確認し、実際の積み付け作業に活用できます。
パレットの積み方を効率的に検討し、積載効率や作業性を向上させたい企業様は、ぜひ「バンニングマスター」をご活用ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | バンニングマスター(Vanning Master) |
| 主な機能 | 積付シミュレーション、積載最適化計算、積み付け図作成 |
| 導入実績 | 累計513ライセンス / 1,076社 |
| 対象業界 | 自動車、電子部品、食品、建材、通販、官公庁など |
| 導入メリット | 積載率の向上、物流コスト削減、人件費・作業負担の抑制 |
まとめ|荷物に合ったパレットの積み方を選ぼう
パレットの積み方には、ブロック積みや交互列積み、レンガ積み、スプリット積み、ピンホール積みなどがあります。
それぞれ積みやすさや荷崩れへの強さ、パレットへの収まり方が異なるため、荷物の寸法や重量に合わせた選択が必要です。
また、荷物をパレットからはみ出させず、積み上げる高さや段ボールの強度にも注意しましょう。
さらに、商品ごとに積み付けパターンや積載数量、固定方法を標準化すれば、安全性を保ちながら作業効率も高められます。
荷物とパレットの寸法、輸送条件などを確認し、自社の物流に適した積み方を選ぶことが大切です。

